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セパン8時間事前情報: 「勝つのは誰?」4人によるWTCRタイトル争いはセパン決戦へ

2019-12-06T12:00:19+01:002019年12月6日|2019, WTCR Race of Malaysia 2019|

残り3レース、獲得可能なポイントは85、4人がタイトルを争うWTCR – FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCAROは、シーズンを締めくくるセパンでのスーパーフィナーレに突入していく。

9週末、波乱だらけの27レースの末、#WTCR2019SUPERGRIDは現在、ノルベルト・ミケリスが首位に立っている。

しかし、エステバン・ゲリエリとのマージンは、わずか9ポイント差。ツーリングカーレース最大の名誉をかけての戦いは、12月15日日曜日、WTCR / OSCARO史上初のナイトレースで決戦を迎える。最終戦となるレース・オブ・マレーシアは、初開催。FIM世界耐久選手権のセパン8時間と併催される、モータースポーツの祭典だ。

EWCでは2(輪)がマジックナンバーとなる一方、WTCRで鍵となるのは、4。タイトル争いの主役は、イバン・ミューラーテッド・ビョークを加えたカルテットとなる。過去、FIA世界ツーリングカー選手権タイトルを4回獲得しているミューラーは、ゲリエリに2ポイント差。ビョークは、2度目の世界ツーリングカータイトルを獲得するためには、28ポイントを返さなくてはならない。

この4人のドライバーが、名誉あるWTCR / OSCAROを手中に収めるための条件をおさらいしてみよう。

ミケリスのWTCR / OSCARO タイトル獲得条件
*3レース全てで優勝、または合計66ポイントを獲得(65 ポイントでは不確定)
*2レースで優勝、DHL ポールポジションを1回獲得、6位を1回
この場合、ゲリエリは74ポイント以上は獲ることはできず、381ポイントでタイになるが、シーズンのレース勝利数で上回るミケリスがチャンピオン
*2レースで優勝、残り1レースを4位でフィニッシュし、予選ポイントは最低3ポイント獲得
*1レースで優勝、残り2レースを2位でフィニッシュし、予選ポイント7を獲得
*予選1回目でトップに入り、2レースで優勝した場合、他のレースでは最低6ポイントが必要となる。それよりも低い順位(7位、8位など)でフィニッシュした場合も、予選2回目の順位がよかった場合(5位、4位、3位、2位、1位)、ゲリエリはかわすことはできる
*予選1回目が2位で2レースを優勝した場合、他のレースで最低4位フィニッシュが必要。その前の場合と同じように、予選2回目の順位がよければ(5〜1位)他のレースでは低い順位(5位、6位)でもかわすことができる。
*予選1回目が3位で2レースを優勝した場合、他のレースでは最低4位が必要(合計66ポイント)。ここまでの条件と同様、他のレースではもっと低い順位でフィニッシュできるが、予選2回目ではもっと多くのポイント(4位以上)が必要となる

ゲリエリのWTCR / OSCARO タイトル獲得条件
*3レース全てで優勝し、ミケリスよりも多く予選ポイントを獲得
*合計84ポイントを獲得(この場合、ミケリスは74ポイント以上は獲得できていない)
*1レースで優勝、残り2レースを2位でフィニッシュ、さらにポールポジション2回獲得。この場合、75ポイントを獲得することになるが、ミケリスは65ポイント以下であることが条件(2レースで優勝、残り1レースは4位でフィニッシュし、予選は2ポイント以下、など)

ミューラーのWTCR / OSCARO タイトル獲得条件
*3レース全てで優勝し、ミケリスよりも少なくとも2ポイント多く予選ポイントを獲得
*1レースで優勝、残り2レースを2位でフィニッシュし、さらにポールポジション2回獲得。この場合、75ポイントを獲得することになるが、ミケリスは63ポイント以下であることが条件(2レースで優勝、残り1レースは5位でフィニッシュし、予選は4ポイント以下、など)
*最大85ポイントを獲得(この場合、ミケリスは73ポイント以上は獲得できていない)

ビョークのWTCR / OSCARO タイトル獲得条件
*3レース全てで優勝、いずれもポールポジションを獲得し、ミケリスが全3レースで2位フィニッシュを逃した場合(ミケリスが2位2回、3位1回の場合、ミケリスが予選ポイントを1以上獲得していないと仮定)
*しかし、ビョークが最大85ポイントを獲得しても、他のドライバー次第ではタイトル連覇は確定しない
*ミケリスが1レースで優勝、それ以外をトップ5でフィニッシュした場合、ビョークのチャンスは少ない

ドライバーたちのコメント

ノルベルト・ミケリス(ハンガリー)
年齢: 35歳 チーム: BRC ヒュンダイNスクアドラ・コルセ マシン: ヒュンダイ i30 N TCR ポイント: 316 順位: 首位

タイトル争いは有利な立場… 「あと2、3戦早く、この状況にしておきたかった。シーズンのとても重要な場面だし、首位という精神的なアドバンテージを握ってマレーシアを迎えることは、追う立場よりも有利。しかし、マージンはとても小さく、余裕はない。それでも、自分は有利に立っているので、いい気分だ」

プレッシャーではなくパワー… 「イベントが近づくにつれて、プレッシャーのことも考えるようになる。今シーズンは、うまくプレッシャーに向き合うことができている。正直、自分には自信も力も感じているし、とてもいい状態でマレーシアに迎うことができると思う」

ライバルとして文句なし… 「3人のライバルとは、長い間、選手権で戦ってきた。みんな、トップクラスのドライバーだし、最高の顔ぶれ。最終的に、誰が一番脅威なのかは言えない。自分にもライバルにとっても新しいサーキットだし、みんな条件が同じなら、自分にも問題はない。2017年にWTCCタイトルをかけてカタールを迎えた時は、これまでの人生で一番張りつめていたが、マレーシアはその上を行くと確信しているよ」

エステバン・ゲリエリ(アルゼンチン)
年齢: 34歳 チーム: ALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツ マシン: ホンダ・シビック type R TCR ポイント: 307 順位: 2位

目標達成… 「目標通りの結果。最後のレースまで戦いに食い込んでいたかったからね。一年を通していい仕事ができたということだし、常に戦いに絡んでいて、あらゆるチャンスを全てつかもうと目指していた。もちろん、チームやホンダのことも誇りに思う」

セパンの感触… 「シーズンの始めにセパンでテストをした。最高のコース。距離が長く、天気が変わりやすいのでいろいろなことが起こるかもしれない。これも、タイトル争いに一味加えてくれることになるだろうね」

戦いに向けて… 「ライバルはみんな、強者揃い。ノルビはポイントで有利に立っている。でも、みんなが強いし、3つのブランドが戦いあっている。セパンでいい走りをして、最後のレースをコンペティティブに戦いたい。結果は神のみぞ知る、だよ」

イバン・ミューラー(フランス)
年齢: 50歳 チーム: シアン・レーシングLynk & Co マシン: Lynk & Co 03 TCRR ポイント: 305 順位: 3位

豊富な経験… “経験は重要、間違いなくね。マカオでは、ストレスを感じているライバルもいた。自分もそんな時期もあったが、今はプレッシャーを背負ってはいない。これまで4回、タイトルを獲得しているし、あと1回獲ることができたとしたら、今でもうまく仕事ができるということだ」

中国での実績… 「今年は浮き沈みが多かった。マラケッシュでは、リードしていたがメカニカルトラブルがあり、かなりポイントを失った。他のサーキットではポイントは獲得できなかったが、スピードはあったし、WTCRのシリーズは30レースあるので、どんな可能性もある。例えば、チャイナ(2レースで優勝)のようにね」

初めてのサーキットも問題なし…「セパンは走ったことはなく、シミュレーターでは10ラップ走ってギブアップ。でも、コースに慣れるために2回、練習走行がある。マカオでは、ポールポジションを1回、レース勝利を2回獲得しているから、セパンでも戦いのチャンスは残っているし、その意味は大きい」

テッド・ビョーク(スウェーデン)
年齢: 38歳 チーム: シアン・レーシングLynk & Co マシン: Lynk & Co 03 TCR ポイント: 288 順位: 4位

気分は最高… 「また世界タイトルを狙って行けることができて最高。タイトル争いができていないということは、仕事が悪かったということだ。いつも争っていたいと思うし、そのために戦っている。世界タイトルを獲れば、プレッシャーも軽くなる。狙って行くよ」

シミュレーションで順応… 「選手権にとって新しいコースなので、できる限り早く順応しなくてはならない。シミュレーターを使って、マシンとドライバーを一緒に、できる限り早くコースに対応させる作業ができる。だから、セパンでレースをしたことがなくても心配はしていない。よりエキサイティングになるだけなんだ」

誰のことも恐れない… 「実は、恐れている人は誰もいない。マカオでは、この一年と同じように、かなりいいペースのドライビングができていた。イバンと一緒に優勝を争っていた。僕らは2人で力を合わせて、より強くなれる。だから、彼らが僕らを恐れるかどうか、見物だね」

シーズンのスーパーフィナーレは独特のフォーマットで
WTCR レース・オブ・マレーシアは、シリーズのマレーシア初開催だけでなく、WTCR / OSCAROで初めて、3レースを全て同じに行う。通常とは異なるエキサイティングな変更により、レースは12月15日日曜日の15時15分、18時15分、20時10分(いずれも現地時間)にスタート。3回目のレースは、セパン・インターナショナルサーキットに新たに設置された照明の下での走行となる。全3レースは世界各地に中継され、マレーシアではAstroが放送する。プラクティスと予選は12月13日金曜日に行い、12月14日土曜日は、モーターバイクの2019/20シーズン FIM世界耐久選手権第2戦セパン8時間と、Esports WTCR OSCARO ライブファイナルが行われる。

シリーズ5位争いも激戦
WTCR / OSCARO タイトル争いが横一線に並んでいる一方、トップ5の最後の枠の争いも激しくなっており、現在5位のヤン・エアラッシから11位のヨハン・クリストファーソンまでが16ポイント差にひしめいている。2人のほかに5位を争っているのは、2018年にタイトルを獲得したガブリエーレ・タルクィーニ、ルーキーでは現在最上位につけるマイケル・アスコナ、WTCRを3度制しているネストール・ジロラミ、元世界ツーリングカーチャンピオンのロブ・ハフ、ハフと並んでセパン・インターナショナルサーキットでのレース経験を持つジャン‐カール・ベルネイがいる。

チーム一丸となってタイトルに挑戦

Cyan Racing Lynk & Coのイバン・ミューラーとテッド・ビョークはともにドライバーズのタイトルを争うライバル同士ではあるが、中国ブランドの支援を受けるこのスウェーデンのチームは、WTCR − FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCAROのチームズタイトルも戦っている。現在、BRC ヒュンダイ N スクアドラ・コルスに72ポイント差、ALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツ(ホンダ)には88ポイント差をつけている。

27レーサー、レースウィナー13人、WTCRタイトル争いは接戦に
2019年は13人のドライバーがレース勝利をマーク、7つのカスタマーレーシングブランド全てがレース勝利を飾っており、WTCR / OSCAROの2シーズン目も非常に激戦となっている。
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WTCR レース・オブ・マカオの情報

基本情報
戦数: 全30戦中28-30戦
開催地: セパン・インターナショナル・サーキット
会期: 2019年12月12-15日
所在地: Jalan Pekeliling, 64000 KLIA, Selangor Darul Ehsan, Malaysia
コース距離: 5.543 kilometres
タイムゾーン: GMT +8 hours
レース 1 距離: 9 ラップ (49.887 km)
レース 2 距離: 9 ラップ(49.887 km)
レース 3 距離: 12 ラップ (66.516 km)

WTCR 予選ラップレコード:
開催実績なし(TCRカテゴリーレコード: ロベルト・コルチアゴ、ホンダ・シビック type R TCR, 2;15.021, 2016/09/30)
WTCR レースラップレコード:
開催実績なし(TCRカテゴリーレコード: ディエゴ・モラン、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR, 2:16.672, 2019/04/07)

セパンのチャレンジ
1999-2017年に渡ってF1のマレーシアグランプリのコースを務めたセパン・インターナショナルサーキットが、モーターバイクのFIM世界耐久選手権戦のダブルヘッダーで構成されるレース・オブ・マレーシアの一環として、2019年 WTCR / OSCAROのスーパーフィナーレを開催する。このイベントは独特のフォーマットで行われ、3レース全てが同日の午後、夕暮れ、照明の下での夜間に走行する。5.543kmのセパンのコースは、2つのロングストレートがオーバーテイクポイント。加えて、中速、高速コーナーも多彩だ。さらに、このコースでのレース経験のないドライバーも多いことから、エキサイティングで見応えのあるレースが期待される。

ドライバーの印象 ガブリエーレ・タルクィーニ
WTCR / OSCAROの現チャンピオンとして最終レースを迎えるBRC ヒュンダイ N スクアドラ・コルセのタルクィーニが語るセパンの印象は「シーズンの始めに、コースの感触をつかむだけのための短い走行を行ったが、その時の経験は素晴らしかった。コースのサイズとデザインはとてもよく、ワイドで長いストレートがあるのでレースはとてもエキサイティングになると思う。ビッグファイトが発生することは間違いなく、大きなオーバーテイクの場所があるので、レースはとても見応えのあるものになるだろう」

主要スケジュール*

12月13日(金)
フリー走行 1: 10h00-10h45
フリー走行 2: 12h45-13h15
予選1回目: 15h15-15h45
予選2回目 Q1: 19h30-19h50
予選2回目 Q2: 20h00-20h10
予選2回目 Q3: 20h20 (トップ5によるDHL ポールポジション シュートアウトの1台目スタート)

12月14日(土)
FIM EWC セパン8時間: 13h00-21h00
Esports WTCR OSCARO ライブファイナル (The RIFT, Third Floor, Mid Valley Megamall): 16h00-21h00

12月15日(日)
レース 1: 15h15 (9 laps)
レース 2: 18h15 (9 laps)
レース: 20h10 (12 laps)
*時間は全て現地時間 (GMT +8 hours) 、変更の可能性もあります

フルシーズンエントリーリスト (全ドライバーが標準タイヤとして横浜タイヤを使用)
1 BRC Hyundai N Squadra Corse Gabriele Tarquini (ITA) Hyundai i30 N TCR
5 BRC Hyundai N Squadra Corse Norbert Michelisz (HUN) Hyundai i30 N TCR
8 BRC Hyundai N LUKOIL Racing Team Augusto Farfus (BRA) Hyundai i30 N TCR
9 KCMG Attila Tassi (HUN) Honda Civic Type R TCR
10 Comtoyou Team Audi Sport Niels Langeveld (NLD) Audi RS 3 LMS
11 Cyan Racing Lynk & Co Thed Bjork (SWE) Lynk & Co 03 TCR
12 SLR VW Motorsport Rob Huff (GBR) Volkswagen Golf GTI TCR
14 SLR Volkswagen Johan Kristoffersson (SWE) Volkswagen Golf GTI TCR
18 KCMG Tiago Monteiro (PRT) Honda Civic Type R TCR
21 Comtoyou DHL Team CUPRA Racing Aurelien Panis (FRA) CUPRA TCR
22 Comtoyou Team Audi Sport Frederic Vervisch (BEL) Audi RS 3 LMS
25 SLR VW Motorsport Mehdi Bennani (MAR) Volkswagen Golf GTI TCR
29 ALL-INKL.COM Munnich Motorsport Nestor Girolami (ARG) Honda Civic Type R TCR
31 Team Mulsanne Kevin Ceccon (ITA) Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR by Romeo Ferraris
33 SLR Volkswagen Benjamin Leuchter (DEU) Volkswagen Golf GTI TCR
37 PWR Racing Daniel Haglof (SWE) CUPRA TCR
50 Comtoyou DHL Team CUPRA Racing Tom Coronel (NLD) CUPRA TCR
52 Leopard Racing Team Audi Sport Gordon Shedden (GBR) Audi RS 3 LMS
55 Team Mulsanne Ma Qinghua (CHN) Alfa Romeo Giulietta Veloce TCR? by Romeo Ferraris
68 Cyan Performance Lynk & Co Yann Ehrlacher (FRA) Lynk & Co 03 TCR
69 Leopard Racing Team Audi Sport Jean-Karl Vernay (FRA) Audi RS 3 LMS
86 ALL-INKL.COM Munnich Motorsport Esteban Guerrieri (ARG) Honda Civic Type R TCR
88 BRC Hyundai N LUKOIL Racing Team Nicky Catsburg (NLD) Hyundai i30 N TCR
96 PWR Racing Mikel Azcona (ESP) CUPRA TCR
100 Cyan Racing Lynk & Co Yvan Muller (FRA) Lynk & Co 03 TCR
111 Cyan Performance Lynk & Co Andy Priaulx (GBR) Lynk & Co 03 TCR

WTCR レース・オブ・マレーシア ワイルドカード
15 Hyundai Team Engstler Hafizh Syahrin (MYS) Hyundai i30 N TCR
27 Hyundai Team Engstler Mitchell Cheah (MYS) Hyundai i30 N TCR
38 KC Motorgroup Joao Paulo de Oliveira (BRA) Honda Civic Type R TCR
65 Viper Niza Racing Douglas Khoo (MYS) CUPRA TCR