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フェラーラが、ミュルザンヌ・アルファロメオでWTCRにステップアップ

2018-10-24T05:14:39+02:002018年10月23日|WTCR Race of Japan 2018|

TCRイタリアで活躍するルイジ・フェラーラが、WTCR(FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCARO)にステップアップするチャンスをつかんだ。2018シーズンの残り2戦に、ケビン・チェッコンのチームメイトとして参戦する。

TCRイタリアではわずか2.5ポイント差でタイトルを逃したフェラーラだったが、ロメオ・フェラーリのアルファロメオ・ジュリエッタTCRへのドライバーとして起用された。このマシンはファブリツィオ・ジョバナルディがWTCR OSCAROで使用していたものだが、ジョバナルディがチーム・ミュルザンヌとの提携終了を決めた。今週開催されるWTCR JVCKENWOODレース・オブ・ジャパン(10月26-28日)の終了後も、フェラーラはサンシティグループ・グイアレースとして開催されるシーズン最終戦となるWTCRレース・オブ・マカオでチームでのドライブを継続する。

このアルファロメオ・ジュリエッタTCRプロジェクトを運営するロメオ・フェラーリのオペレーション・マネージャー、ミケーラ・チェルッティは「ファブリツィオが、我々のプロジェクトで担ってくれた業績とツーリングカーレースで収めてくれた活躍を鑑みて、彼の決断を尊重する。昨冬から新しいマシンのテストと開発を続けてきたが、コンペティティブなマシンで彼の決意を結果につなげることができなかった。ファブリツィオが果たしてきてくれたことは、このマシンの成長には欠かせない存在であり、彼の努力に感謝している。スロバキアで初めてWTCRポイントを獲得することができたことへの感謝を、我々はいつまでも忘れない」とコメントを寄せた。

フェラーラの起用について、チェルッティは「ジジを心からチームに歓迎する。ファブリツィオが決断してから、残り2戦の代替ドライバーを見つける時間があまりなかったので、ケビンのチームメイトには既に我々のマシンを分かっている人が必要だった。残り2戦は鈴鹿、マカオとチャレンジングなコースだが、我々のマシンで参戦してきた豊富な経験を、フェラーラがセッティングに活かしてくれると自信を持っている」

イタリア出身、36歳のフェラーラは、カートでキャリアを始めた後、ツーリングカー、GT、シングルシーターレースで経験を積んできた。1996年には、母国イタリアの125cタイトルを獲得した後、フォーミュラ・ルノー・キャンパス、フォーミュラ・ルノー2.0を経て、イタリアのフォーミュラ3に進んだ。
「今季の残り2戦のドライバーとして自分を選んでくれたロメオ・フェラーリとチーム・ミュルザンヌには、心から感謝している」とフェラーラ。
「ミケーラから連絡をもらった時はもちろん驚いたが、同時に自分の気持ちが高まった。WTCRのチームや雰囲気がどんな感じなのか、気になっている。自分がTCRイタリアで培ってきたロメオ・フェラーリのアルファロメオ・ジュリエッタTCRでの経験を積むことを、WTCRの残り2戦で続けられる機会を得たことは、自分にとっては夢が実現したようなものだ」

ツーリングカーで何度もチャンピオンに輝いているジョバナルディは「この決断を下すのは簡単なことではなく、もちろん目指していた結果を得ることができなかったのは、大変残念だ。レースに勝つために復帰し、ロメオ・フェラーリとこのチャレンジに挑むことを決めた。このプロジェクトとチームを信じていたからね。残念ながら、中国のターニングポイントでそのチャンスを活かす事ができず、テクニカルのトラブルをファクトリーもこれまで解決することができなかった。ジュリエッタにFIA WTCRの初めてのポイントをもたらせたこと、シーズン中に鮮やかなパフォーマンスを披露できたレースがあったことは、いつまでも誇りに思う」とコメント。

さらに「この冒険は残念な終り方になったが、チームと現場や拠点にいる全てのメンバーには感謝したい。常に素晴らしい情熱を持って取り組んでくれたし、今後の活躍を祈っている。自分自身は、今でもレースへの情熱を持っているし、ファンのみんなには、自分がサーキットでいい走りを披露してトップ争いができるプロジェクトを獲得するために全力を尽くして行くことを伝えたい」

チーム・ミュルザンヌは9月、元シングルシーターのレーサーであるケビン・チェッコンが、ジャンニ・モルビデリの代替として参戦した7月のWTCRレース・オブ・スロバキアで、WTCR初参戦ながらポイントを獲得した活躍を受けて、2018シーズンのWTCR OSCAROの残り全戦参戦することを発表していた。以来、イタリア出身のチェッコンは、今月上旬のWTCRレース・オブ・チャイナ武漢でも、6位、8位に入り、ポイントを重ねている。

「ツーリングカーレースで比類の無い歴史を誇るドライバー、ファブリツィオの離脱を残念に思う。一方で、ルイジ・フェラーラの、WTCR OSCARO参戦を、心から歓迎する」とWTCRプロモーターを務めるユーロスポーツ・イベンツの代表、フランソワ・リベイロはコメントを寄せた。
「国内選手権で活躍してきたドライバーが、その才能を世界の舞台で披露するチャンスを得る姿を目にするのは、いいものだ。選手権争いが佳境を迎えている中で、新しい2つのサーキットを学ぶのは簡単なことではないが、少なくともジジはマシンの知識を豊富に持っているし、チームの周りにもいいスタッフが揃っている」