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事前情報:ドライバー陣、鈴鹿の大舞台に向けてオンラインもオンコースも準備万端

2018-10-19T09:00:59+02:002018年10月19日|2018, eSports, WTCR Race of Japan 2018|

バーチャルでも現実の世界でも名門サーキットの一つ、日本の鈴鹿は今週、ユニークなスタイルでのダブルヘッダーの大会を予定しており、世界ツーリングカーレース界の注目を一挙に集めることになる。

10月21日日曜日は、eスポーツWTCR OSCAROマルチプレイヤー選手権の第5回大会が、5.807kmの名門サーキットのオンラインバージョンで開催される。このエキサイティングな大会は、10月26−28日に開催されるWTCR(FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCARO)の最後から2つめの大会となるWTCR JVCKENWOODレース・オブ・ジャパンのエキサイティングな幕開けとなる。

24レースを実施、レース勝者13人、勝利をマークしたカスタマーレーシングブランドは6は、WTCR OSCAROの要となる数字。しかし、最も大きな数字は、415だ。10月26日は、ティアゴ・モンテイロがスペインでのテスト中に見舞われたアクシデントにより頭部と頚部に重傷を負ってから復帰に向けて戦いを始めてから415日を迎える。この勇気ある戦いの末に、待望のレース復帰を迎える。

「かなり惨めに思われるような時間もあったが、絶対にこの日がやってくるという希望を、決して捨てたりはしなかった。そして、自分が望む場所に戻るために、これまで以上にハードにプッシュしようという意志を持ち続けることができた」と語るモンテイロは、#18ブーツェン・ジニオン・レーシングのホンダ・シビック type R TCRを駆る。「1年中、レースに来ては、自分がやっているはずのことをみんながやっているのを見ているのは、気持ちの中では泣きたい思いだった。何より、自分の復帰戦をホンダのホームコースで迎えるんだ。2012年に、自分が初めてホンダからWTCCに参戦を始めた、特別な場所だ。自分が治療している間、自分を支え続けてきてくれたみなさんへの、最高の形での恩返しになると思う」

ターゲットなし、とにかく復帰できることがモンテイロの喜び

2017年7月のWTCCレース・オブ・アルゼンチン以来のレースとなるティアゴ・モンテイロは、今回、ターゲットは設定しない。
「どれだけ回復したのか、何と言っていいのか分からないほどだ」とモンテイロ。
「とにかく楽しんで、無理のないペースで自分の走りに徹する。そして、2019年の完全復帰につなげる。自分を回復まで導いてくれたエキスパートのみなさんには、本当に感謝している。家族、友人、ファンのみなさん、みんながこの辛い時間、自分の最高の支えになってくれた」

WTCRドライバーを待つ「最速の金曜日」

WTCR JVCKENWOODレース・オブ・ジャパンの10月26日金曜日は、予選セッションが2回設定されており、とにかく速さ勝負の日となる。25人の世界ツーリングカードライバーは、13時から、土曜日のレース1のグリッドを獲得するために挑み始める。その後、15時30分から、日曜日のレース3のDHLポールポジションを決めるための3段階による予選シュートアウトが始まり、Q2を終えた段階で10位につけたドライバーが、レース2の先頭に並ぶ。

WTCRタイトル争いは混戦模様が続く

ガブリエル・タルクイーニは、1991年の日本グランプリを11位でフィニッシュ、2014年には2度目のFIA世界ツーリングカー選手権タイトルを決めた鈴鹿の地を、ドライバーズ選手権のリーダーとして再び訪れる。しかし、2位タイにつける鈴鹿初参戦のテッド・ビョークイバン・ミューラーとの差はわずか7ポイントで、2018年のタイトル争いは、多くの可能性を残している。事実、24回のレースを経て、79ポイントに上位10人がひしめいており、日本戦では最大87ポイントを獲得することができる。ペペ・オリオーラ(クプラ)はヒュンダイ勢の最上位につけており、ジャン‐カール・ベルネイ(アウディ)、エステバン・ゲリエリ(ホンダ)、ノルベルト・ミケリス(ヒュンダイ)、フレデリック・ベルビッシュ(アウディ)、ヤン・エアラッシ(ホンダ)、ロブ・ハフ(フォルクスワーゲン)も注目だ。

シェッデンはWTCRに勝利の手応え

ゴードン・シェッデンは、WTCR(FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCARO)で1勝だけで終わろうとは思っていない。今月上旬、WTCRレース・オブ・チャイナ武漢のレース3をトップフィニッシュしてようやく勝利を挙げるとともに、初めてタグホイヤー最多ポイント獲得ドライバー(モースト・バリュエイブル・ドライバー=MVD)にもなった。アウディ・スポーツ・レオパルド・ルクオイルのシェッデンは、鈴鹿でも同じ展開を目指している。
「武漢は自分にも、チームにとっても最高の週末となった」と語るスコットランド出身のシェッデンは、英国ツーリングカー選手権で3回、王者の座に就いている。
「アウディ・スポーツ、レオパルド・ルクオイル、WRTのおかげで、初めてのポディウム、ポール、レース勝利を全て達成した。ここから今季の終わりまで、この勢いが続いていって欲しいね」

GTでの鈴鹿経験を持つベルビッシュは有利?

フレデリック・ベルビッシュは、WTCR JVCKENWOOD レース・オブ・ジャパンでは、既に戦いを一歩リードしている。8月にはインターコンチネンタルGTチャレンジ戦でこのコースを走っており、この時はクリストファー・マイス、ドライス・バンソールとアウディ・スポーツチームWRTのRS 8 LMSを駆り、パンクによりポディウムまで一歩届かなかったものの、総合4位に食い込んでいる。WTCR OSCAROのライバルの中には、FIA世界ツーリングカー選手権時代に、日本グランプリが行われるこのコースの経験を持つ者もいるが、多くが初めての経験。ベルビッシュがこのコースの最新の知識や、10月26日に競技が開始された時にどんなチャレンジが待ち受けているかを知っていることは明らかだ。
「とても多くを学んだが、本当に難しいコースだ」と語るベルビッシュは、WTCRではアウディ・スポーツ・チームComtoyouの RS 3 LMSを駆る。
「アスファルトは、何て言ったらいいのか、とても不思議で、今まで慣れていたものとは違う。そして、レースの終盤は、タイヤの出グラデーションも出てくるかもしれない」
コース脇やテレビ中継でレースを楽しむファンは、どんなレースが期待できるのかと聞くとベルビッシュは「高速のコースで、ここだというオーバーテイクポイントが2カ所ある」と語った。

鈴鹿はコロネルにとって第二の母国
Why Suzuka is a second homecoming for Coronel

全てのWTCRドライバーがホームレースを1つしか持っていないわけではない。トム・コロネルには第2のホームレースがある。ドイツ出身のコロネルは、日本に5年住んだ経験を持ち、フォーミュラ3やフォーミュラ・ニッポンのタイトルなど自身にとってモータースポーツでの大きな成績もこの国で残しており、ブーツェン・ジニオン・レーシングのホンダで参戦するWTCR JVCKENWOOD レース・オブ・ジャパンは第二の母国戦と言える。
「自分のキャリアの天気は日本で迎えた。ヨーロッパで参戦を継続する資金がなく日本にやってきたが、日本の人たちは自分にとてもよくしてくれた。それに、鈴鹿サーキットは、自分の国のザントフォールトと同じ、ドイツ人のジョン・フーゲンホルツがデザインしたんだ。本田さんは、アップダウンの多いザントフォールトが好きだったから、鈴鹿を作る時にフーゲンホルツ氏に同じようにしてくれと頼んだんだ。個人的にも、複合コーナーがお気に入りのサーキット。鈴鹿に着いてコースを見ると、ハッピーになってしまう。瞳がキラキラしちゃうんだよ」

EスポーツWTCR OSCAROはバンキがリード

EスポーツWTCR OSCARO マルチプレイヤー選手権では、9月に行われた前戦のバーチャル版スロバキアリンク以来、ドライビングがなかったが、ベンス・バンキが首位に戻っている。フォルクスワーゲンのドライバー、フローリアン・ハッセは選手権トップに立っていたが、スロバキアリンク戦でアッティラ・デンクスとのアクシデントにより、後日ペナルティが与えられたことに加え、プレ予選では16番手がベストだったことから、厳しい内容となった。これで、バンキ(Oscaro eSports by SDL / ホンダ)がニコデム・ウィスニエフスキー、レドイン・メッソードをかわして首位で鈴鹿を迎える。スロバキアのケビン・シギー・レベルナクは選手権2位に浮上しており、別のシムレーシング・トーナメント、Mercedes-AMG eレーシング・コンペティションでも勝利を挙げるなど、鈴鹿のEスポーツWTCR OSCAROレースに向けて自信を高めている。レベルナクは予選ではアウディRS 3 LMSを使用していたが、日曜日のレースナイトでは慣れ親しんだヒュンダイi30 N TCRに戻す。

これから迎えるWTCR JVCKENWOODレース・オブ・ジャパンの練習も兼ねていることから、ランキングには、現実のWTCRドライバーも多く名を連ねている。マト・ホモラが最速で、ヤン・エアラッシに2秒近くの差をつけているが、両者を押さえたのは、2016シーズンにゼングー・モータースポーツでドライブしていた元WTCCレーサーのフェレンク・フィクサ。34位でのフィニッシュだが、世界屈指のシムレーサーに割って入っている。10月21日19時からのレースでは、ジェームス・カークとロベルト・ウィッセンミューラーがライブ中継の解説を担当する。
レースの模様を伝えるFacebookはここを、You Tubeはここをクリック。

新時代はさらに見応えのある戦いに

ルールはコーナーからコーナーへのオーバーテークを促進するように設定されていることから、グリッドには4人の世界チャンピオン、国内外でのツーリングカータイトル経験者、新進気鋭の若手、元F1ドライバー、カスタマーレーシング7ブランドがひしめき合い、スーパーフォーミュラのシーズン最終戦も併催される鈴鹿は、大いに盛り上がりを見せることになりそうだ。2018年、FIA世界ツーリングカー選手権から名を一新したWTCRは、一大会に3レースを行う他、2回の予選では、DHLポールポジションアワードも懸かる。さらに大会を通して、最も多くのポイントを獲得したレーサーに贈られるタグホイヤー最多ポイント獲得ドライバー(モースト・バリュエイブル・ドライバー=MVD)、タグホイヤー・ベストラップトロフィーも用意されている。
世界各国に向けてのテレビ生中継に加え、レース1はFacebookの一部地域とWTCRシリーズプレゼンティングパートナーでオリジナルの自動車スペアパーツのオンラインリテイラー大手、OSCAROの公式サイト、wtcr.oscaro.comでライブ映像が配信される。