WTCR セパン 予選2回目:セパンのDHLシュートアウトでミケリスがタイトルを争うゲリエリを退ける

2019-12-13T14:10:33+01:002019年12月13日|2019, WTCR Race of Malaysia 2019|

2019シーズンのWTCR − FIA世界ツーリングカー・カップ presented by OSCAROのタイトル決戦でノルベルト・ミケリスが見せている圧倒的な強さは留まるところを見せず、セパン・インターナショナルサーキットで2つのポールポジション獲得を決めた。

1ラップのシュートアウトでエステバン・ゲリエリがセカンドファステストとなったことから、日曜日のスーパーフィナーレ、レース3では、スタンディングスのトップ2がグリッドのフロントローに並ぶことになる。

BRC ヒュンダイ N スクアドラ・コルスのヒュンダイ i30 N TCRを駆るミケリスは、2:13.141のファステストタイムを叩き出し、タイトルを争う直近のライバル、エステバン・ゲリエリ(ALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツ、ホンダ・シビック type R TCR) を0.784差で退けた。PWR レーシング・クプラのマイケル・アスコナが3番手、ニッキー・キャッツバーグ、ガブリエーレ・タルクィーニのヒュンダイ勢が、それぞれ4番手、5番手タイムを出してQ3に進んだ。

「正直、(Q3)ではこれ以上ないほど攻めた。ベストを尽くし、2回ほどタイヤがクラッシュしそうになった」と語るミケリスは、タイトル争いではアドバンテージを15ポイントに広げている。
「でも、終わってみればいいリズムが築けたので、最高にハッピー。これで少し、笑顔も出せるようになる。レースが3回あることは分かっているが、自分のパフォーマンスにはとても満足。自分たちの最大限の力を出せたし、選手権では貴重な10ポイントを獲得したからね」

一方、チーム・ミュルザンヌのマ・チンホアは、予選2回目のQ2で10番手につけており、アルファロメオ・ジュリエッタ・ベローチェTCR by ロメオ・フェラーリは、リバースグリッドでスタートするレース2のポールポジションを獲得した。ALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツのネストール・ジロラミ(ホンダ)もフロントローに並ぶ。

今回のセパンではミケリスが圧倒的な速さを披露しており、1回目の予選でもトップタイムをマーク、F1マレーシアGPも開催されたこのサーキットで行われる3レース中、2レースをポールポジションからスタートする。しかし、ミケリスとゲリエリが好調を見せる中で、タイトルを争う残りの2人、イバン・ミューラーとテッド・ビョークは、シアン・レーシング Lynk & Co 03 TCRのペースをつかむことに苦しみ続けている。1回目の予選ではそれぞれ16番手、28番手に終わっている2人は、2回目の予選でも状況を好転させることはできず、ミューラーは13番手、ビョークは19番手だった。

ミケリスのマレーシア戦DHLポール獲得までの進捗

2回目の予選では弱い雨が降り、Q3シュートアウトの前には雨が強まる恐れも高まる中で、ノルベルト・ミケリスは1ラップアタックでは1番目の走行を選択。Q2でのファステストタイムに、わずかコンマ1秒遅れのタイムをマークした。

次に走行したのは、ガブリエーレ・タルクィーニと、同じくヒュンダイを駆るニッキー・キャッツバーグだったが、いずれもミケリスのタイムには及ばず、マイケル・アスコナが2番手タイムを刻んだことで、このセッションをそれぞれ5番手、4番手で終えた。

アウグスト・ファルフスの前につけてQ3シュートアウトに滑り込んだエステバン・ゲリエリが最後に走行。タイトル争いの上では、フロントローからスタートすることで事態が一変することも承知していたゲリエリは、フルアタックモードで挑み、アスコナからセカンドファステストを奪取。日曜日の夜は、2019年のタイトルを争う最終レースを、選手権上位2名が1−2でスタートする。

Q1はキャッツバーグが牽引、ミューラーは苦戦
予選1回目では、15分を終えた時点ではニッキー・キャッツバーグがファステスト、ノルベルト・ミケリスが2番手、マイケル・アスコナが3番手につけており、その後にはエステバン・ゲリエリ、ニールス・ラングフェルド(Comtoyou チーム・アウディ・スポーツ)が続いた。ネストール・ジロラミが6番手で、ガブリエーレ・タルクィーニ、アウグスト・ファルフスが7番手、8番手で続いた。

タイトルコンテンダーのイバン・ミューラーは13番手と遅れ、予選1回目では2番手だったオーレリアン・パニスは、タイヤスタックに乗り上げてフルコース黄旗を誘因したことで、ベストラップを失い、進出を逃した。

「一日が始まってから、バランスや特にスピードをつかむことに苦戦していた」とミューラーは説明する。
「2番目に重いマシンよりも30kg重く、ここではコンマ6秒差に相当する。このコンディションでは、厄介だ。これでこの週末はかなりペースが出遅れたが、気にしないし、あきらめない。日曜日を待つよ」

ジャン‐カール・ベルネイは、フレデリック・ベルビッシュとの接触により20番手に留まった。そのベルビッシュは9番手でQ2に進出、その後ろにはケビン・チェッコン、アッティラ・タッシ、マ・チンホアが続いた。

ワイルドカード枠勢はデ・オリベイラが最上位、マレーシア勢ではチア、シャーリン

KCモーターグループからエントリーするブラジルのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、ワイルドカード枠最上位の25番手。ミッチェル・チアはマレーシア人最上位の28番手、1つ後ろには、今回初めて本格的なカーレーシングデビューを果たした同国のモトGPスターで、土曜日にはFIM世界耐久選手権セパン8時間の参戦も控えているハフィス・シャーリンが続いている。

「ベストの順位ではないが、自分は成長している」とヒュンダイ・チーム・エングストラーからエントリーするシャーリン。
「トップからはかなり離れているのは分かっているが、これは経験の差でもあり、マシンへの自信の差でもある。バイクのライダーとして、初めてクルマをドライブして、トップにわずか3秒差なので、とてもハッピーだ。レースではペースがまた異なる。自分は今日、レースのペースで走ったので、どこまでできるか分からないが、少なくとも何人かと競り合えたいと思っているし、ミスやスピンもしたくない。もちろん、上位陣は必死で戦うと思うし、ミスもあるかもしれない。結果を待つしかないね」

#WTCR2019SUPERGRID勢が次にコースに登場するのは、日曜日午後。9ラップのレース1では、全車が標準タイヤとして横浜タイヤを履いて走行する。初開催のレース・オブ・マレーシアは、土曜日も競技が続き、現地時間1時からセパン8時間が行われる。